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一言でいうなれば、それは日常茶飯事であった。何ら問題ない。お茶を飲みながらのほほんと見ていられるような日常茶飯事である。 ただし夢幻学園に限る。 『只今から夢幻学園中等部はァァァァァァーッッ!我々3年㌦組&3年㌆組が乗っ取った!!!!!!!!! 総計71名のB級&A級異能者!!教師であろうと我らが優秀な兵隊に!!!傷一つ!!!!付けることは!!! できん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』 高らかに叫んでいるのは夢幻学園中等部に座する69人(=㌦組㌆組のクラスメイトほぼ全員を)舎弟を持つ神宮殿兄妹だった。 神宮殿兄弟は共に優秀な異能者である。教師の強さを1に例えると、彼らの強さは二人合わせて0.4といったところか。そう、非常に優秀だ。 唯一欠点があるとすれば。 頭が弱いところか。 彼らは、この学園でこういったテロじみたことを起こすというのが、どれほど身の程知らずなことなのかを知らない。 今彼らは自己陶酔で絶頂に浸っていることだろう。一時の快楽である。一瞬で終わるレベル。 「あっ、京塚先生…今日も綺麗ですね!!!!!!!!!」 コイツは私の後輩教師、伊東塚。伊東でいいだろ、なんで塚まで入れたんだ?塚がかぶるし。なんか腹立つ。 「それで、㌦組と㌆組の担任はどうですか?」 「あッはい!!!!㌦組のアレフガルド先生ですがさきほど死亡が確認されました!!!㌆組の鮒崎は重症で、現在集中治療室のようでっす!」 なるほど。頭が弱くても、腕は中々のようだ。 「あの程度の集団だったら、風紀委員の四天王(笑)に任せておけばなんとかなるんじゃないっすかねぇ?!」 「…いや、不可能ですね。奴らは近年稀にみる協力交戦に長けた異能者達のようです。一人ならまだしも、二つも教室を乗っ取って71名… 例え我々でも、何の策もなしで突っ込めばアレフガルド先生のようになる可能性がある」 「マジっすかー」 「まぁ我々が動かなくても、きっと誰かが動くでしょう。放置です、放置」 「ですよねー!!!!!!!!!!!!!!!!」 我ながら正論だった。 面倒臭いから放置しよう。時刻は既に放課後。私は見たいドラマがあるのだ。教師の仕事?義務?知ったことか!!!!消えろ!!!!!! そう思いつつ、踵を華麗に返そうとした。 その時だった…… 『ん?なんだ貴様は!兵士達よ、コイツを殺sヒデヨイブヌンブ!!!!!!!!!!!!!!!!』 『うわぁあああああああああ!化け物だァァァアアアアアアアアアアアア!!!!誰かコイツを!コイツを誰か!誰ヴァメギラス』 次の瞬間、奴らが乗っ取っていた㌦組と㌆組の教室の窓硝子&壁がことごとく粉砕、そこから大量の生徒達が吹っ飛んでいった。 汚い花火だ。 そのまま転落していく生徒達の多くは、銃などの武装をしているように見える。(にも関わらず、ほぼ全員クビが360度曲がっていたり体が凸凹になっていたり既に死亡か気絶の状態だったが) 「なんすかァ!?何事っスかァアアア!?!?」 「(なんだ…思ってたよりすぐに来たわね、夢幻学園にも真面目な教師はいるもんなんだ)」 ──だが私の考えは間違いだった。そう、真面目な教師などこの夢幻学園には滅多にいるはずないのである。 少なくとも私が知ってる中でまともな人間は一人もいない。どうなってんだこの学園 …私は知らず知らずのうちに思考停止していたのだ。 一瞬であの神宮殿兄妹を殲滅するだけの力量をもつ『生徒』など、いるはずがないと…。 (まぁちょっと考えればいてもおかしくないなとは思うけど) 「私がどけと言ってるのに道をあけないからこういうことになる。なぁ白鳥?」 既に息絶えた神宮殿兄と、最早原型も残っていない妹。 そして69名もいたその他クラスメイトは既にほぼ全員窓硝子からアイキャンフライした。アイキャンフライしなかった人達は、やはり原型がない。 我らが子乃ちゃんは今日も圧倒的だった。 「あの……子乃ちゃんって異能検査で毎回測定不能だよね……一体何者なの?超越してるの?」 「あぁ、今日はカレーが食べたい気分だな」 ナチュラルにスルーされたこの俺こそが白鳥裕也です。 取り敢えず、あたりを見渡してみる。 死体、死体、死体…回想を回してみよう。 まず、子乃ちゃんが教室に突っ込んだ瞬間、周囲の30名が即死した。一瞬で四肢がバラバラになったり…はしなかったが、 腹や顔などいずれも体の一部分が致命的にしか見えないぐらい凹み、そのまま恐ろしい勢いで吹き飛んだ。 炎を出したり、体から針を出したり、ナイフを瞬間移動させたり、手持ちの銃を放ったり……もう40名はなけなしの時間で応戦こそしたが、 全てが子乃ちゃんの半径1mの周囲で『何か物凄い、人ならざる力のようなもの』で静止し、消沈。その防御網を通過しても容易く躱される。 その後抵抗する間もなく全員が窓ごと…いや、壁ごと吹き飛ばされ、このざまだ。 この間約3秒。中でも、神宮殿の妹は教室の周囲にいたので、非常に非情なスクラップ死体へと成り果てた。救えないとはこのことである。 「今日は何も食べたくない気分だ……」 「人の死体を見ると、食欲が湧いてくるじゃないか。特に自らの手で殺すと格別に腹が減る。」 「それは異能で体力使うからじゃないの?」 「口答えするんじゃないッッッ!!!!!!」 「パキイ。」 パキイッッッッッッッッッッッッと俺の頚部が叫ぶ……最近子乃ちゃんは、時々人を殺戮しないと気が済まないらしい。子乃ちゃん曰く『発情期』なんだとか。 多分意味を間違っている。というか、そんな発情期あってたまるか!!!!!!!!!!!!!!!! なんとか子乃ちゃんを社会に適合させたいと考える俺だが………これではまだまだ程遠いなぁ、というかだんだん自信がなくなってきた。 「いつまで寝てる積もりだ……帰るぞ白鳥」 「あ、うん」 しかしまぁ、最近子乃ちゃんが前と比べてさらに無愛想になった、気が、するような。 何故だろうか………俺、最近子乃ちゃんが突然「飽きた」とか言って俺の首を折る夢をよく見るんだけど、正夢じゃないよね! これは、6日前の出来事。 「若林さん。貴方の『寮』が確保されそうです。」 「誰だ貴様」 「私はアレフガルド。教師ですよ」 職員室まで来いなどと言われていたので、無視していたら、突然目の前に現れた男。眼鏡が気色悪いひょろひょろの奴だ。 どれぐらいひょろいかと言うと白鳥並にひょろい。 「寮だって?そんなもの、白鳥の寮を使っているから問題ないが」 「問題ないわけないでしょう。あなた方は未成年で、しかも異性同士ですよ」 「白鳥は白鳥だ。男でも女でも人間でもないだろう?」 「ええ、ちょっと何を言ってるか理解できませんが、あなたの意思には関係なくあなた達の使っている寮の隣に、さらに大きいマンション型の寮が一週間後 新築されます。なのであなたは必然的にそちらへ行くことなりますが構いませんね?所持品などは自分で運ぶことになりますが。」 新築だと……? 一週間後って貴様、隣は何もない大平原じゃないか。 あっわかったぞ さてはキチガイだな!!?!!?!?!!? 「ええ、さてはキチガイだな?って顔ですね…まぁそれは、一週間後になってみれば分かりますよ。では…」 「よくわからんが……私はまだ白鳥の部屋を出て行くと言ってないぞ!!!貴様、勝手に話を進めるんじゃない!!!」 「おや、貴女は白鳥裕也さんに特別な感情を抱いてらっしゃるんですか?それは知りませんでした…」 「そんなわけないだろう。あんなのは油取り紙以下の価値しかない。」 「ですよね、なら出て行くのも?」 「一向に構わんさ」 「ですよね、ではさようならです。」 足元が光った、と思ったら一瞬で消えるヒョロ眼鏡。もう二度と現れないモブキャラの癖に無駄に凝ってるな。 というか、なんだ?凄い乗せられた気がするのは、気のせいだろうな。うん……… まぁ………いい…か。 白鳥など実に平凡で、下らぬカスみたいな奴……、どうだって。 ………。 ……。 ところで。 最近の子乃ちゃんの異常行動を察している者は白鳥裕也だけではなかった!───夜はふけ、時計は2時を回る、そんな深夜である。 闇からとあるアパート型の寮を、木々から監視する影がそこにはあった!!!!! 「超小型の監視カメラ、盗聴器を設置しても、若林子乃に発見され破壊された…彼女は素晴らしい感性をもっている。そう思わないか?ステファニー」 「はい、その通りです。お嬢様」 「にしても…白鳥裕也は悪夢に魘され、今日も眠る、か… この性犯罪者候補は危険だな。寝ぼけて若林子乃を襲うかもしれない…まぁ彼女なら例え相手が大男でも平気だろうが」 「はい、その通りです。お嬢様」 「しかし子乃ちゃんの寝顔可愛いなぁ…写真に納めておくか」 「はい、ティッシュをどうぞ。お嬢様」 「いや、いい…今日はオナりにきたのではないからな。彼女の監視するために来たのだ」 いや、しかし彼女じゃなければどうだろう?…ああ!!!!駄目だ、獣と化した白鳥裕也!襲われるいたいけな幼女達1!!! しまった!何故私はこのような危険人物を今まで生かしておいたんだ!??!!?!!! 今すぐ殺そう! 「よし、ステファニー、ライフルをよこせ。私の腕前を見せてやる」 「…監視するのではなかったんですか?」 「性犯罪者駆除のほうが監視よりも、盗撮よりも遙かに優先順位が高いだろうが!!!!!!!!!!それでも私の執事か!!!!!」 「あの、余り大声を出さないほうが良いと思いますよ」 「……ハッ、そうだな!ははっ、すまんすまん。ん?」 ふと見ると…そこには窓越しに銃を構える少女、若林子乃の姿があった。 その姿はとても凛々しく、美しい。あぁ、この造形美を…この凛々しすぎる造形美を写真に残し、永久に保存したい。そしてその写真で永久に見抜きしていたい。 クレイ・ブラクは無意識のうちにカメラを構えていた───それは彼女が、彼女の魂によって『回避行動』『防御行動』『降参行動』… どれよりも『優先的に』、『無意識的に』、『衝動的に』行われた……彼女にとっては唯一無二の行動だったといえるだろう。 しかし…シャッターを待たずして、クレイの額に弾丸は命中した。 無念──クレイはただそれだけを思って木から落下した。 「邪魔をするな。今日が、最後の日なんだよ…」 その呟きは、誰の耳にも入らず消えた(もしクレイの耳に入りでもしたら大変なことになる) 朝。朝になっていた。見ると時刻は8時過ぎ。学校、今日はない。土日である。 しかし…土日だろうがなんだろうが、いつもは子乃ちゃんの腹パンで目を覚ます俺だったが、今日は何故だかそれがない。 子乃ちゃんがいなくなった…?一瞬そんな気がした俺はガバッと起きる。 そこには遠出用の服装に着替えた子乃ちゃんがいた。 「どこにいく?」と聞こうとしたが、その前に子乃ちゃんが口を開いた。 「白鳥!今日は暇つぶしに夢幻街でも歩くぞ!!!」 「え?…でもテスト勉強が」 「白鳥」 「早急に行くぜ!!!」 これ以上の口答えは頭が叩き割られる気がしてならなかった! 最近の子乃ちゃんは、行動が今まで以上に分からない…いつの間に難易度がハードからルナティックに上がったのか。…いや、元からハードは軽く超越しているか。 「白鳥、お前の行きたいところに行ってやる。感謝して良いぞ!」 柄にもないことを、いつもの口調でいう子乃ちゃんがいた。そこにはやはり、変な違和感がある。 だが、良いだろう───久々に本気を出すか。 俺が向かおうと思った先、そこは俗に言う『ゲーセン』だった!!!! ゲームセンターのイエローヘルメット……最近、すっかりそれが私の通り名だった。 仕事柄、工事現場風の作業服とヘルメットがマイスタイル。手に常時持ったつるはしが余計キャラを引き立ているようだ。 しかし勘違いしないでいただきたい。無論、無論だ。有名になったのはキャラが立っているからだけではない!!!!!!!!!! そう、このゲームセンターで私は王だ。いや、姫か? ゲームセンター『エビバデ夢幻』。 夢幻街で最も格ゲーなゲーセン。 やたら格ゲーという格ゲーが揃えてあるこのゲーセン。 しかし、ここの真の見所はそこではない。 このゲーセンの醍醐味、それは────── 『勝ったァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!! イエローヘルメットがまた勝ったぞぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!』 騒ぎ立てる大衆。コイツらはゲームをしにきたのではなく、私を見に来たのだ。 「フッ…格ゲーで私に勝っても、『リアルファイト』ではまだまだだな、少年!!!!!」 「ぐ、ぐばぁ…り、理不尽だ…!!」 「ほう、これを理不尽と言うか…少年、良いことを教えてやろう!!!!!!!!!!!!!!!」 メギャンヌ!!!!!!!!!!! 私は鋼鉄のメリケンサックで髪型が突っ張ったいかにもな少年の顔面を殴る!!思い切り!!!!!! 「世の中とは、得てして理不尽!このゲーセンは、謂わば世の縮図ゥゥゥ!!!!!!!!!!!」 吹き飛んで、背後にあった台に突っ込む少年は、最早血まみれで息をしていない! 「ヘルメットの姉御、やりすぎですぜ…台が大破しちまった」 「マスターすまねぇ。久々でな…私が弁償しよう」 「いや!姉御が弁償する必要はねぇ。この糞ガキに請求しとくからよ!」 「はっはっは!そうか、そうだな!!」 良いね、良い汗をかいた。やはりここはいい……さて?次の対戦者はどいつだ── おかしい。 何かがおかしい。 三年前だ。俺が、白鳥裕也ここに最後に来たのは、三年前の小学生の頃! あの頃は普通だったはずだ。 見てみると、数十人、いや百人はいそうだ…そんな人だかり。この時点でおかしい。 そう、ゲーセンの中央で何かが起きているのだ!!!!!!!!!!!!! そして、彼らが叫んでいる言葉から、何が起きているかを予想するのは割と容易かった。 『リアルファイト』だ。 これはおかしい。明らかに、異様だ!!!! 「ふむ……白鳥、私はゲーセンというものを知らん。お前がまずやってくれないか!」 「ちょっと何言ってるかわからないですね」 この異様さをちっとも理解しようとしない子乃ちゃんもまた異様…いや、理解した上で言っているのか?ありうる!!!鬱です 「子乃ちゃん、今日はその、アレみたいだから、また今度にしよう」 「黙れ。早くしろ」 「はい。」 まぁ、待て。落ち着け、俺。いいじゃないか。隅っこで良いじゃないか。隅っこで良いじゃないか……… 連中がストリートファイトを繰り広げているのは、飽くまで中央。俺と子乃ちゃんは、ここの格ゲーで細々とやっていこうじゃないか。 よし、決まりだ!ここでやr…… 「オラー!次の対戦者は誰だァー!」 「そうだそうだー!!!!」 「!?」 !? なんだ…これは!?というかなんだこいつは!?なんでゲームをやってるわけでもないのに……台に座ってやがるんだ!? イカレてんのか!? 「あ?何ガンつけてん……あ!おーい!!!!!!!!」 「!?」 「こいつが次の対戦者でーす!!!!!!!!!!!!!!!」 「!?」 !? !? !?!?!?!?!? 一瞬何が起きたか理解できなかった。 突如俺の手を掴んで、『この人痴漢です!』というように理解不能なことを言い始めたこの男。理解不能である。 「ほう、そこの少年、君か?随分と勇気があるようだな」 !? 加えて理解不能である。大衆をモーゼのように割って、現れたのは中央にいた人物か…え…女性!? なんだこの人……工事現場のような作業服にヘルメット、謎のつるはし。非常に理解不能。 「ちょ、ちょっと待っ」 「頑張れ白鳥!!!!!!!!!!!!!!!!私は応援してるぞ!!!!!!!!!!!!!!」 「そうだそうだー!!!!!」 「行ってこいやァ」「おらー」「はよ」 子乃ちゃんの目が輝いている!いつになく!駄目だこれ。 イエローヘルメットな女性…意外と背が低いな。女子高生か、同級生ぐらいだろうか?しかし、そうとは思えない覇気を彼女から感じる。 死ぬかも知れない。そう思っていた。 「まぁ、座れ。な」 「へ?」 「うん。」 ぽんぽん、と笑顔で叩く。ゲームを操作するのに最もすわり心地の適した椅子を。ぽんぽん。ぽんぽん。 座って、やれと言っているのか? 「──ゲームを普通にやれと?」 「ふふ」 笑いながら、ヘルメット女は対向に座り、言った。 「無論、そのようなはずがあるまいて!!!!!!」 バギャアン!!!!!!!という音が響いた。 その凄まじい音は、台を突き抜け、俺の目の前まで迫った『黒い鉄パイプ』のものだと気づくのに、少々時間が掛かった。 「ほう。どうやら…君は助けてもらったようだぞ」 「……?」 パイプが、不自然に、曲がっている? ふと、気づいて隣を見た。 「白鳥は愚図だ。馬鹿で、阿呆だ。男でも女でもなければ、人間ですらない、かろうじて生物な奴だよ。 まさかそんな奴に、自分から『戦いに行く』なんてことが、できるはずがない。戦う前から勝負はついている。くだらない試合だ。」 そこには子乃ちゃんがいた。唇を、笑いとも怒りともつかない歪め方をしながら。 「だから?」 「ルールを説明してくれ。この微生物以下の白鳥の代わりに、私が出ようじゃないか…」 「いいだろう。許す!ルールは至って簡単!くたばったほうが敗北で!!!!殺したほうが勝利だ!!!!!!!!!」 「子乃ちゃん…………────さっき割と本気で目輝かせてヴぁ」 瞬間殴られたわけでも蹴っ飛ばされたわけでもないが、俺の体が吹き飛んだ。恐らく子乃ちゃんが異能を使ったのだろう… 視界が、だんだんと、ブラックアウトしていく様子が伺えます。ぐえあー 私に吹っ飛ばされた白鳥が、錐揉み回転しながら退場していく。ドンガラガッシャン!と音がした。無事着陸したようだ 奴は私の所有物。奴を殺すのが私以外というのは、とても気に喰わない。 「ふはは、君の大好きなかろうじて生物クンを、そんなふうに扱って良いのかい?」 「黙れ」 私は台ごと、座っている奴のいた場所を『吹っ飛ばす』!!!! 殺した!!!!!!!!!!とは思わない。手応えが0である…コイツは一筋縄ではない。そう直感が言っている。 「い、異能者だァァ!!!!」 「嘘だろォ!?異能者が二人もかよ!!!!!!!!!!」 「そうだそうだー!!!!!!!!!!!!!!」 一瞬、そんな野次馬の戯言を意識した。 ───そんなに異能者が珍しいのか?珍しくないだろう。ここは夢幻街だ……ぞ!!? 「!?チィッッ!!!!!」 「ほう、躱すかい」 突如上から降り注いだ先の尖った鉄柱を、体を反らせ躱す。 地面に突き刺さった鉄柱はサラサラと砂状になって……彼女の持つつるはしに吸い込まれて見えなくなった。なんだ、あれは?異能力?妙だな。 彼女は私と5m離れた距離に着地しており、私の異能では限界まで伸ばしてもギリギリ届かない距離だ。できるな… 「発動に片鱗も見えない異能力…しかも強力無比ときたもんだ。なら、一瞬で終わらせよう」 ヘルメット女がつるはしを振るう。 一瞬! その一瞬!その動作に気を取られた私が気づかないレベルの速度! 重いつるはしを捨て、一瞬で5mの間合いを詰めてきた!直接殴る気か… 「速いな、ヘルメットォ!!」 「!!!!!!!(勝った!!!!!!!!!! この瞬間!!!!!!!!若林子乃の後頭部に丸い影!!!吸い寄せられる!!!!!!!!黒い鉄球!!!!!!!! つるはしを振るったあの動作の時に造ったのだよ!!!!!!!!さぁ、頭蓋を叩き割ってくれる!!!脳みそをぶち撒けるが良い、小娘!!!!)」 瞬間、ほくそ笑むイエローヘルメット!!!!勝利を確信した笑い!私の直感は、この笑いの意味を理解した! 更に!ヘルメット女はメリケンサックを振りかぶる!!! 次の瞬間である! 「グッハァァア!!!!!!!!!!!!!!」 ヘルメット、粉ッ砕ッ!!!!!!!!!!!!思い通り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 「自分が仕掛けた鉄球を喰らった気分はどうだ?」 「………」 ぶっ倒れるヘルメット女。 私の『直感』の鋭さは、コイツも予想外だったようだ…な。 落ちる鉄球を空間操作で、勢いをそのままに、私の後頭部でなくこいつの頭頂部へ落下点を調整し、これをぶつける、と… ふぅ……さて、くたばったら敗北だから、とどめを刺しておくかな── ──とまで思考したが、突如大声にそれを遮られる。 「う、嘘だろ…あのイエローヘルメットが……敗北した!?」 「うおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!パツ金ロリ!!!!!パツ金ロリ!!!!!」 「!?パ、パツ金ロリ!パツ金ロリ!!!!!!!!」 「そうだそうだァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」 パツ金ロリうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!! などと叫び始める大衆。そんな割と忘れ去られた設定を今更持ってこられるとはな!!!!!! うるさいし殺すか…と考えていると、すっかり汚らしくなった奴が話しかけてきた。 「子乃ちゃん…お疲れ…」 「白鳥。お前ボロクソじゃないか。どうしたんだ」 何の意図か群がる人々を蹴散らし吹っ飛ばし、私は無様にも杖をついて現れた白鳥の前に立つ。 そして、仁王立ちしていたら、私の腹が突如鳴り始めた!!!!!! 「はは…えーと…ファミレスでも行く?」 反射的に白鳥の顔面を蹴っ飛ばす。 「ギャアギャアアアアアアアアアア!!!!!!」などと喚きながら地面で転がる白鳥は、見ていて面白いものがあった。 こうして…激闘の末、私達はゲーセンを後にする。 また来いよ!などと店員が宣っていたが無視した。 なんとなく、白鳥は『二度と来るか』と愛想笑いの裏に考えているように見えた。 ゲーセンには、二度と行かない!絶対にだ!!!!!!!!!! 俺は…白鳥裕也はそう決心しつつ、子乃ちゃんの空腹をカレーで満たし、その後もブラブラ適当に街を歩き…そして寮へ帰った。 子乃ちゃんは行く先々で俺を蹴ったり殴ったりした。なぁに、いつものことである。 そして、俺は愕然とした。子乃ちゃんも愕然とした。 「……………………………………………………………やぁ君達、これまた奇遇だな……?」 ヘルメット女ァァァァアアアアアアア!?!?!?!!!!?!?が、寮の前似いたのだ。 ヘルメットはセロハンテープでくっつけていた。すごい意地を感じる。 俺は思わず予想外な再登場に口の滑りが良くなってしまう。 「善意で言っておくけども!夢幻学園に侵入したら問答無用で抹殺されることだってあるんだよ!?」 「侵入じゃあない…今日はここに建物を建てにきた。」 なるほど。 ヘルメット女は頭を強く打ち過ぎたようだ。 が、子乃ちゃんは真剣な眼差しで質問する。 「…どういうことだ?つまり」 「こういうこと、だッッ!!!!!!!」 そぉい!!!!!!!!!!!と言って彼女は、平地に思い切りつるはしを突き刺す。 すると! 突き刺したところが! 突如地割れし始めているではないか!! 「これはただのツルハシじゃない!その名も『つるはしΩ』。私は錬金術と魔法を合わせた全く新しい異能力の使い手でね!このつるはしは杖代わりってわけだ! オラッシャァァァアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 掛け声を上げると、地割れから突如巨大な建築物が『生えて』くる!!!! 頭がイカレそうな光景だぜ……俺はやはり、ただ愕然とするしかなかった。子乃ちゃんは隣でその光景を淡々と見ていた。 「ふぅー…疲れた。『錬金』で地面を建物に材料に変換し、『魔法』で家を建てる!!これが私のやり方だ…その代わり部屋はものすごく淡泊になるけどな」 「おいヘルメット女。」 「なんだ?」 「今日から私は貴様が造ったこの寮で暮らすことになるのだが良いのか」 えっ? 「……!?どういう」 「白鳥は黙ってろ」 「あはい」 ヘルメット女は激昂するようにこう言った。 「良いわけないだろ!!せっかく流行っていた私の謎のヘルメット女というかっこいい通り名が、謎のパツ金ロリとかいうキモいのに上書きされちまったんだ!!!!!!! お前の居住は!!!!!!この!!!!!!私が!!!!!!!何がなんでも許さないッ!!!!!!!!!」 「あっそう!!!!!!!」 「!?!?」 「白鳥、行くぞ」 「え!?悔しがらない!不思議!」 「あー…良いの?子乃ちゃんの居住権」 「良いんだ。お前は黙ってカレーでも作ってろ」 「無視か!!」 「カレーならさっきファミレスで食べたよね?」 「………」 その後、子乃ちゃんは普通の調子に戻った……かと思いきや、寧ろ悪化した。 休日になると、 「街へ行くぞ!ゲーセンだ!!!!!」 「!?!?!?」 などということがあり、理由を聞いてみると何故か無言で殴られた。 よくわからない。年頃の娘ってのはよ…。 しかし…まぁ、色々あったが一段落ってところか。 やれやれだぜ…。 テストは赤点だった。職員室に呼び出された。「キャーやめて!」言い訳をキメた。 俺は死んだ。恋愛小説(笑)
https://w.atwiki.jp/gamersthread/pages/77.html
ZREの小説スレとは、つまりZREがMH4板に建てた小説スレである。 ぶっちゃけ、そのまんまである。 尚、小説スレではあるが、雑談も少々する。というか、このスレでの発言は基本自由である。 確か2013年2月11日にpart1を建た覚えがある。 その時のスレ名は「モンハン小説」だった。なんとなく書き始めた小説だが、どういう訳か2015年3月に完結してしまった。 実に二年もの歳月がかかった訳である。(主にZREの致命的な遅筆さが原因)。 二年かかった訳だから、もちろん文体も豹変しており、初見の方はびっくりするかもしれない。 参考程度に、コピペで比較でもしておこうか 第一部プロローグ ↓ その村は、森に囲まれていた。 周りには、モンスターの住処や、アイルーの住む村がある 稀にモンスターが村に入ってくることもあるが、そんな時は、街から最近引っ越して来た、 1人の熟練ハンターが退治してくれる。 そんな村の人々は、貧しいけれど幸せな日々を送っていた まだぎこちなさがある。ZREは当時小4でした。 次は第二部のvsジンオウガのシーン。その一説。 ↓ 「・・・ッ!?」 予想のできない一撃に、命歌は咄嗟の回避を余儀なくされた。左方へ飛び退き、バランスを崩して転倒した。つい一瞬前まで命歌が居た場所の地面が、稲妻に打たれて穴が開き黒く焼け焦げる。 だが休んでいる暇はない。 本能的に危機を察知し、棍棒を持ったまま、ほとんど地面を這うような形で命歌はその場から離れる。 一瞬待ってからさらに追撃が来た。ドン!ドンッ!と、光速に匹敵し、人間の動体視力を完全に超越した連撃が命歌を確実に捉え、襲い掛かる。それでも臆することなく、操虫棍でジンオウガに攻撃を加えようと斬りかかったのは命歌の度胸の賜物か。 ズサッ・・・!と、ジンオウガの首筋が横に浅く裂けた。だがそれは厚い皮膚に受け止められてしまったようで、手応えはあまりなく、出血も極少量だった。 ここで少し弱気になってしまったのは命歌の失敗だろう。ズドドドドドドドッッッッ!!!、と。先ほどまで一つに纏まっていた稲妻が数十個に分離し、命歌を囲い込んだ。 (!?・・・しまった・・・) 察知した時にはもう遅い。 一瞬で一つに纏まった稲妻が命歌の目の前の地面に落ち、その衝撃によって命歌は宙に浮かされる。 今度こそ、命歌に稲妻が直撃する————————ッ! 調子乗ってるのがバレバレである。 URL パート1 http //gth.super-miracle.com/game/monhan4g/000291.php パート2(現行) http //gth.super-miracle.com/game/monhan4g/004507_all.php パート3(MHX板に移転した新スレ。一応現行) http //gth.super-miracle.com/game/monhan_x/000004.php ZREの小説スレでは常に作者を募集してます(切実)
https://w.atwiki.jp/ofeca/pages/21.html
ここでは、様々な人たちから頂いた小説を掲載させていただきます。彼らの作風を気に入ってくださった方は、ぜひ彼らのサイトも覗いてくださいネ。
https://w.atwiki.jp/lightnovel-words/pages/40.html
小説探偵GEDO 「責任がないとは言わない。でもあの子たちは、自分に対してだれか大人が責任を持つことなんて望んでやしないわ。そんなことができると思う大人は傲慢よ。奢っているのよ。」 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 小説探偵GEDO/桐生祐狩
https://w.atwiki.jp/o-tsukiakari/pages/22.html
もしもシリーズの小説置き場!ゆっくり見ていってくださいね! もしも、月明軍団(仮)がRPGの主人公だったら・・・シリーズ もしも、月明軍団(仮)がRPGの主人公だったら・・・ 1ページ「冒険の扉」 ┣もしも、月明軍団(仮)がRPGの主人公だったら・・・ 2ページ「冒険の扉 2nd」
https://w.atwiki.jp/hyouimatome/pages/12.html
トップページへ 憑依小説一覧 あ行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 悪魔の皇子 アストロッド・サーガ/1~5深草小夜子/著 男が女に憑依アストロッドが兄王の婚約者であるナシエラ姫の身体に憑依させられる 暗殺心都筑道夫/著 男が女に憑依一月という殺し屋が女に取り憑いている 異世界転生事件録 人見知り令嬢はいかにして事件を解決したか?鏑木ハルカ/著 男が女に憑依ウィマー侯爵家の長女セラが昏睡状態から目を覚ますと、日本で殉職した刑事竜胆の人格が入り込んでいた 美しいキラル/3~4前田珠子/著 男が女に憑依ファガルはガルファールによって紫眼の女性の身体に魂を宿し直しさせられる か行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 会計天国竹内謙礼 青木寿幸/著 男が男or女に憑依事故死した経営コンサルタントの北条が生き返るために様々な人間に憑依して経営指南する 紅蓮鬼高橋克彦/著 男が男女に憑依鬼が性行為で人から人へと乗り移っていく 月光とアムネジア牧野修/著 男が女に憑依殺人鬼月光夜は自分の人格を他社に転移させる能力を持つ。最後に主人公も同じ力を持つ 恋の気分はホモビアン息吹友也/著 男が女に憑依主人公が交通事故死して、暗殺されて魂が抜けたお嬢様に憑依する さ行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 囁く仮面竹河聖/著 男が女に憑依湖で事故にあった主人公は親友の彼女の身体に乗り移っていた 死ぬまで純愛(BL)鹿住槙/著 男が女に憑依湖で事故にあった主人公は親友の彼女の身体に乗り移っていた 忍びの卍山田風太郎/著 男が女に憑依衛門が忍法任意車で交合した女に乗り移る 接触クレア・ノース/著 ケプラーというゴーストは他人に触れるとその相手に乗り移る そしてゾンビがやって来る竹河聖/著 男が女に憑依花井が津田ひろみに乗り移っている た行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 瀧夜叉皆川博子/著 男が女に憑依芦屋道魔が檜垣と夜叉という女に憑依 他人の目覚め岬兄悟/著 男が男or女に憑依次々と他人の身体で目覚める男 妻の背中の男菊地秀行/著 男が女に憑依仙二の妻の知也の背中に千田という男が取り憑いている な行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 は行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 炎の蜃気楼シリーズ1巻~桑原水菜/著 男or女が男or女に憑依戦国武将たちが現代人の身体を乗っ取り、戦国時代をやり直そうとする ま行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 魔界医師メフィスト月光鬼譚菊地秀行/著 男が男or女に憑依助川という憑依能力を持つ男がいる や行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 柳生陰陽剣荒山徹/著 男が女に憑依柳生友景が棺姫に憑依する 闇から生まれた女F.ポール・ウィルスン/著 男が女に憑依ゲイツが女性の身体を乗っ取る 夢見る宇宙人ジョン・D・マクドナルド/著 男が女に憑依宇宙人が地球の人間の身体を借りる ら行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 竜神戦士ハンニバル田中文雄/著 男が女に憑依デイモスがシャルーフア姫に乗り移っている わ行 参照画像 タイトル・該当話情報 憑依の組み合わせ・内容 備考 トップページへ
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399 名前:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/06/29(金) 17 07 36 ID Vh8bDrn+ 朝、俺を風紀の乱れと大騒ぎする風子を華麗にスルーしつつ、朝の心の傷を忘れること で癒していた俺だったが、昼休み急遽生活指導質に呼び出された。 「で、何で呼ばれたか判ってるな?」 目の前にいる生活指導のハゲデブは名前すら勿体無いので俺はハゲデブと命名して やった。名は体を現す。 脂ぎったその身体が俺の不快指数を上げまくっていたが、模範的な生徒である俺は 一応頭を下げ、その後で胸を張って大声で言ってやった。 「全く心当たりがありませんっ!!」 ハゲデブはパワーアップしてハゲデブベスに……言いにくいから蛸でいいや。蛸になりつつ 俺を怒鳴りつけた。 「朝してたことだっ!!」 「何のことだかさっぱりわかりません。」 「貴様っ!馬鹿にするのかっ!」 「いえ、僕は先生を超・尊・敬っしておりますっ!」 やべ、楽しくなってきた。 「朝お前とお前の姉である青野亜紀が正門でキスしていたと報告を受けた。事実か?」 「心当たりがありませんっ!」 蛸は八本中右と左の二本の足でどん!と机を叩いたが、俺は無視する。 「何人もの生徒が見ておる。言い逃れをするなっ!!」 「ほほー。僕の尊敬する大先生は自分の見ていない風聞を信じて、罰するのですか。尊敬 すべき先生がすることとはとても思えません。僕は無実なのに残念ですっ。」 蛸はいよいよ顔を真っ赤にし…高血圧だな。血管を切れそうにしながら怒っていた。 「いい加減にしろっ!!」 「わかりました。では僕もあの風聞を先生の奥様に伝えることにします。」 「な、なんだそれはっ」 「先生は自分でご存知でしょう。あのことですよ。」 あのことってなんだ?ふははっ俺も知らん。 「お互い風聞で余計な波風を立てるのはよくないと思いませんか?」 「そ、そうだな。今回は不問としておこうっ。以後気をつけるように!」 俺はハゲデブが一番生活指導する必要があるんじゃないかと正直思った。ああ、勿論 姉を個人的に呼び出しても通報するということを伝えることは忘れなかった。あんなやつと 二人きりにさせてたまるもんか。 400 名前:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/06/29(金) 17 08 57 ID Vh8bDrn+ ハゲデブをからかって教室に戻るとなんだか教室に人だかりが出来ていた。そんな中 風子は一人風紀がどうとか喚いていたが誰も聴いちゃいないようだ。何があるんだろう… と俺が近づくと急に道が開いた。 「虎ちゃん~~心配したよ~。」 ぶほっ!!!なんで馬鹿姉がっ!!! 「青野~俺はっ俺は悲しいっ。何でこんな美人で優しそうなねーちゃんがいるんだ!!!」 そういったのはクラスメイトの馬鹿筆頭、明伊だ。周りの男どもも亜紀姉のフェロモンに あてられてそーだそーだと文句を言っている。女子ですらうっとりと亜紀姉を遠巻きに眺め 俺と見比べてため息をついていた。友情ってなんだろう…。しょっぱい汗が流れてるよ。 「虎ちゃん…生活指導にお世話になるようなことしちゃだめでしょう。めっ!」 かわいらしくぽかっと軽く俺の頭を叩く亜紀姉。男の八割がその姿を見て撃沈される。 そーだそーだとわめく男達。お前らは理由知ってるだろ。世の中はいつだって不条理だ。 「わかった、わかったから教室に帰れ。なっ?」 「折角だからお昼もって来たのよー。一緒に食べよ?」 はい!はい!はい!と何故か敬礼する男たち。男って馬鹿だとつくづく痛感する。そんな 不思議空間を泳いでロリ風紀委員はやってきた。ポニーテールをはためかせ、短いコンパスを 必死に伸ばして歩き、亜紀姉に相対しびしっと指を突きつけた。 「亜紀先輩!貴女は我がクラスの風紀を著しく乱しています!即刻たちのいてくださいっ!」 よくいったぁぁぁ。たまには良いこというな。風子。俺の中でお前の株価が暴騰中だっ! 駄目姉は風子をぽかんと見ていたが…すくっと立ち上がると、 「やーんっ。必死になってびしって小さくて可愛いぃぃぃぃっ!!!!」 わけわからんこといいながらその暴力的に大きい胸で風子を力強く抱きしめた。 「むががががふがふがむががあああっ!!」 「あ、亜紀姉やめろっ!風子が窒息する。」 男なら本望かもしれんが。生憎風子は女であって苦しいだけだろう。名残惜しそうに 風子を離した亜紀姉はううーと半泣きで身構える風子をほんわかと見つめている。 「ふーふー。きしゃー!!」 「じゃあね。この可愛い風子ちゃんと虎ちゃんと三人じゃ駄目かな~?」 俺の天敵は警戒しつつ暫く悩んだようだが、頷いた。三人での食事は、何故か風子がやけに ご機嫌だったせいで珍しく平穏に終わることが出来た。 401 名前:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/06/29(金) 17 10 37 ID Vh8bDrn+ 放課後、振られたことを痛感しつつしょんぼり姉と帰宅していると正門に見知った二つの人影が 見えた。薫と………笑顔の可愛い俺の天使、榛原さんっ!! 「やあ、虎之助君、亜紀先輩。元気かい?」 「あら、榛原さんに薫ちゃん。こんにちは。」 「あまり元気じゃなかったがたった今元気になったぜ。」 「ほう、嬉しいね。そこまで僕に会えて嬉しかったなんて。」 俺は薫を無視し、あわせ辛そうに顔を横にしている榛原さんの方を見た。 「もう、会ってくれないかと思ってた。」 「ううん。私こそごめんね。剣君に相談したら虎之助君は普通の弟だって…。」 全くもってそのとおりだ。よく言った薫。今度頭なでてやろう。 「でも、虎之助君は剣君と相思相愛だって…。そっちの人だなんて気づかなくて…」 おいちょっと待てっ! 「愛に性別は関係ないよ。そこにあるのは愛だけだ…」 こいつ本当に女か?大げさにくねくねするこいつを見てちょっと不審を抱いた。 「聞いてくれ榛原さん俺はノーマルで榛原さんのことが…君のことがす…「そうよ! 虎ちゃんはノーマルで女の子が好きなのよ~。私と相思相愛なの。えへ。お姉ちゃん照れちゃう。」 「おいこら、俺にちゃんと会話させてくれっ!!」 そんな俺たちのカオスな状況に、榛原さんはくすくすと笑っていた。 「本当に仲いいんだね。三人とも。」 優しい口調だ。穏やかな…温かい感じの。だけど、何故寒気が止まらないのだろう。 他の二人を見ると同じような渋い顔をしている。榛原さんはにこやかに微笑んでいるだけだ。 「だけどさ…。青野君…いえ、虎之助君は私のものなんだよ?…いい加減ふざけてんじゃねえよ。 いてまうぞゴラァ!!」 … えー? 何か聞こえたような…。 「は、榛原さん?」 「え、どうかした?虎之助君♪」 「イエナニモ。」 そういえば天使って、天罰とかでいっぱい人殺しているんだよね…。 俺どこで人生間違えたんだろう。 402 名前:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/06/29(金) 17 11 53 ID Vh8bDrn+ あの後、俺達はなんとか電話番号の交換だけして別れた。姉はトラウマになったのか 帰り道では怖いよー怖いよーとしかしゃべらなかった。静かで非常に良い。 姉を適当に部屋に捨て、俺はいつも通り夕食を作る。今日は金曜日だからカレーだ。楽でいい。 今日は久しぶりに母親が帰ってきていた。 「虎~。いつもすまないねえ、ごほっごほっ。」 「それは言わない約束だぜおかっちゃん。」 馬鹿な会話をする俺たち。母親は姉をそのまま年をとったような雰囲気で、どっちかというと 美女だろう。姉と違って有能でもある…らしい。本人曰く。 俺は親父似だ。困ったことに全く冴えない。 「で、学校はどうなんだい?」 「俺は問題ない。授業は余裕だし、友人関係も大丈夫だ。」 「ふむ…亜紀は?」 「相変わらず問題だらけだ。」 母親はため息をついた。そりゃそうだろう。親もあの究極無能が心配でないはずがない。 「金持ちのぼんぼんとでも見合いさせたほうがいいのかしらねえ。」 「確実に返品されると思うぞ。」 「うーん、どうしたものかねえ。虎に永遠に面倒見てもらうわけにもいかないし…。」 「当たり前だ。」 悩む俺たち。家庭とは悩むもの、大変なものなのだ。そんなとき、姉が立ち直ったのか 俺たちの会話に入ってきた。 「あ、お母さん久しぶりだね。元気~?」 「亜紀、学校はどう?」 返事をする前に小走りで走って俺に抱きついて言った。相変わらず大きい反則的に 柔らかいその身体が俺に押し付けられる。 「ばっちり、完璧、全然問題なしだよっ。愛する虎ちゃんがいるからね!!」 俺と母親は同時に溜息をついた。 俺たちの家庭問題がいつ解決するのか…。それは神のみぞ知るところだ。
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リアル鬼ごっこ この作者の本は発想はいいんだが4分の1で落ちが読めるから困る そしてそのおちを裏切らないから読んでてつまらない あと文章がたまにgdgdになることがおおい 階段部 ホラー小説ではない 廊下を走るラノベです セミさんの1日 地上に出てくるまでのプロローグが死ぬほど長い あと神戸牛と蝉の会話は「ひぎぃぃとモォ~」だけなので激しくつまらない img_cache_d_298519_1_1187504207_png.png 金城一紀全般 中華嫌いな人は見ないほうがいいと思う 普通におもしろい ふたりえっち小説版 昔中田ドットネットの表紙のなかにコレを忍ばせて学校でよんでたのは秘密 ドグラマグラ ブウウ──────ンンン──────ンンンン……………。 クチュクチュバーン 結構グロい、読んでるとかなり気持ち悪くなってくる クチュクチュ… カフカ/変身 ある朝、マスターが不安な夢からふと目覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一頭の、とてつもなく大きな神戸牛に変わってしまっているのに気がついた。 人間失格 太宰に絶望した! クリムゾンの迷宮 バトルロワイアルとかサバゲーみたいな話が好きならオススメ 終わり方は評価わかれそうだけど個人的に良い感じ NHKにようこそ! 岬ちゃんかわいいですよね! 青の炎 これはガチだと思う セクロスシーンを3度ほどよみかえすといい
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